2007年10月 3日 (水)

幼虫の雌雄判別方法

書いていたようで書いていなかったので、ちょこっとお話しましょう。と言っても、雌雄判別ってクワの場合、100パーセントって中々出来ないんですが・・・。

雌雄判別の方法は、色々な方法が紹介されていますが実際にやってみると非常に難しいことが判ります。「頭幅判定法」「重さ判定法」「卵巣発芽胞(だったかな?)判別法」「オスの腹部のスジ判定法」「見た目のなんとなく判定法」などなど・・・。しかし、これにもある程度の前提はあります。それは初齢ではほとんど判別できないこと、3齢になってある程度育った状態であることなどです。さらに標準的な育ち方をしていることも重要で、いわゆる虚弱児だと判定が覆ることがあります(オスのちびっ子)。

沢山の幼虫を見てくると、見ただけで大体の雌雄の区別は付くようになります。いわゆる「オスはメスよりでかい」ということです。これは成虫のオスがメスより圧倒的にでかい種にのみ当てはまります(オオクワ・コクワ・ノコなど)。幼虫の全長もオスのほうが長いです。頭幅も当然オスのほうが幅広いですし、体重もオスのほうが重いです。オオクワなら18グラムを超えてたら100パーオスですし(外産は除く)、コクワも5グラム超えはオスです。

外見からの特徴で「卵巣」や「オスの腹部の縦スジ」がありますが、これは私にもよく解りません。その他の情報と総合的に判別する必要があります。カブトだと腹部のサインで判別できるんですが・・・。

というわけで、最初の初齢投入時には雌雄判別はほとんど不可能というわけですが、一回目の交換時もビンから出すまで判別はできません。窓から顔でも見えれば頭幅で大体区別は付くんですが・・・。したがって一回目の交換時のビンのサイズって迷いますよね。オオクワだと、「オスは1500」って書いてある本が多いですが、出してみるまで解らない。かといってメスに1500はもったいない。なので私は「800→800→1500」が常です(飼育費圧縮)。800と1500半々に買っても、余ったり足りなかったりになりますから・・・。

PS 目安(3齢)・・オオクワの頭幅「10ミリ以下はメス・10.5~12ミリはオス」。コクワは「メス6.5ミリ以下・オス7ミリ以上」。体重・オオクワ「メスは15グラム以下・オスは20グラムを超えないと70ミリは難しい」。コクワ「メスはせいぜい4グラム・オスは6グラム超えると50ミリの可能性」。体長・オオクワ「7センチ以上だとオス」。コクワ「メスはせいぜい4センチ」。あくまでも目安なので、あとは総合的に判断するしかありません

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2007年9月27日 (木)

割り出しのしかた

書いていたようで書いていなかったので、「割り出し」についてちょっとお話してみましょう。

「割り出し」とは、「飼育していたクワカブのメスが卵を産んで、その卵が孵化したので、適切な幼虫飼育に移行するために行う幼虫の取り出し行為」をさします。要は産卵セットから幼虫を取り出すことですね。

マット飼育での産卵セットの場合は、ケースをひっくり返してマットをほぐせば幼虫の回収は簡単にできます。注意点は「まだ卵がある」「孵化したての幼虫がいる」可能性があることです。卵も孵化したての幼虫も「とても小さくすぐつぶれてしまう」し「小さすぎて見過ごしてしまう」ことが多々あります。卵は時間が経てば孵化しますし、幼虫も時間が経てば大きくなりますので、「メスをケースから取り出して1ヶ月ほど経ってから割り出す」と↑のような憂いがなくすべての幼虫を安全に取り出すことができるでしょう。

材セットの場合もまったく同じです。メスを取り出し暫く放置してからのほうが事故率・回収率はアップします。このとき加水したマットに埋めておくと、材が適度に柔らかくなって材を割りやすくなったり、材からマットに移行する幼虫も出てきますのでさらに回収しやすくなります。材を割る際は幼虫が材のどこにいるか解りませんから注意が必要になります。いきなり鉈で材を真っ二つにすると、真っ二つの幼虫が出てくることになりかねません。基本は「メスの齧り痕の無い場所から割っていく」です。齧り痕=産卵場所=幼虫のいる場所というわけです。

私は割り出しに鉈を使いますが、なれない人は「マイナスドライバー」のほうが事故が少ないかも知れません。「パカッ」と割ると反動で幼虫が空を飛んでいくことがありますので注意しましょう(笑)。材を割っての割り出しの際のコツは「食痕があったらその先に幼虫がいるので注意すべし」です。食痕とは「幼虫が材を食べながら進んでいる痕」で、蟻の巣におがくずが詰まっているような状態です。当然小さな食痕の先には小さな幼虫、太い食痕の先には大きな幼虫がいます。幼虫が見えたら、私の場合その先は爪で材を削っていきます(事故の無いように)。幼虫は手でつまんだりせず、木屑片をアゴで挟ませて引き抜いたりするようにしたほうがいいでしょう。

最後に、「取り残しの幼虫がいる」ことが多々ありますので、割り出し後のマットや材は捨てずに一ヶ月ほど保管しておきましょう。

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2007年8月29日 (水)

菌糸ビン編補足

昨日の記事の補足です。(菌糸の状態の画像は、このカテゴリーの2/8を参照ください)

前にも書きましたが、クワガタの幼虫を飼育するのに菌糸ビンを使うのは「大きくなる」「早く成長する」という利点はありますが、すべての種類のクワガタに使えるわけではありません。また、菌糸ビン自体も「キノコ菌の種類」が最近増えてきて、合わない菌糸ビンに入れると成長しないだけでなく☆になる可能性もありますので注意しましょう。

とは言っても、色んな種類のクワを飼育している人は、それなりの情報を仕入れてから飼育していると思いますので問題は無いでしょう。また、これから菌糸ビン飼育を始めるという人も、いきなり外国の飼育方法の解らない種や、値段の高い菌糸ビンには手は出さないでしょうから説明を省いてきましたが、ここでかいつまんで詳しく説明しときます。

まず、これから説明する事柄の対象クワは、日本産の「オオクワガタ」「コクワガタ」「ノコギリクワガタ」「ヒラタクワガタ」とします。外国産で名前に「オオクワ」「コクワ」「ノコギリ」「ヒラタ」と付く種も同様に飼育できますが、例外もありますし菌糸よりマットのほうが大きくなる種もいますのでここでは省きます。要はだれでも手に入りやすい日本産クワということです。

まず菌糸ビンの選び方ですが、実はメーカーによって「同じ組成のものは一つも無い」ということを知っておいてください。オガ粉の樹種やキノコ菌種がまったく違うんです。それでも大体の主流というのがあります。オガ粉は「くぬぎ」や「こなら」が多い。キノコ菌種は「オオヒラタケ系」が多いということです。大きなメーカーの主力商品はほとんどこの組み合わせです。各メーカーの商品が沢山並んでいるお店なら、どれを選んでもいいでしょう。値段が安いものはほとんどこの組み合わせです(大量生産されているってことです)。もちろん新鮮なものを選びましょう。この組み合わせのものなら、↑の種のクワを心配なく飼う事ができます。

今度はビンの大きさはどうするか?です。基本は「幼虫の大きさに合わせる」ですが、「コクワは小さいから小さいビンに入れる」でもいいんですが、小さいビンって蓋も小さくてあとで掘るときに掘りづらいんです。掘りづらいと幼虫をつぶす事故も起こりやすいので、私のお薦めは「800CC以上の蓋の直径が大きいもの(8センチはほしいです)」です。いくら幼虫が小さくてもこの位のビンに入れたほうがあとあと楽です。2回目の交換以降は幼虫の大きさに合わせて「1100」や「1500」に入れてあげればいいでしょう。

最後は菌糸ビンの日頃の管理ですが、基本的には「触らない」です。2ヶ月はほっといてもいいですが条件があります。「日の当たらない場所に置く」「振動のなるべく無い場所に置く」そして一番大事なのが「暑くなる所に置かない」です。厳密に言うと、菌糸ビンの能力を発揮させるには「温度管理」が必要です。しかしクーラーを終日つけっぱなしや温度管理のできる温室を用意するのは金銭的にも大変です(本格的にやってる人は、細かな温度管理をしてます)。なので出来る範囲で「常温管理」をしてみましょう。

「常温管理」はその名の通り「室内で、特にクーラー・ヒーターなどを飼育のために用いない」方法です。ただし、夏は暑く冬は寒いですから、極端に暑く・寒くならないようにします。夏は室温が30度にならない場所に置くか(人がクーラー使っている部屋に置くといいでしょう)、簡易クーラーを作って冷すといいです(クーラーボックスなどに菌糸ビンと凍らせたペットボトルを入れると、意外と冷えます)。冬場は室内であれば凍るほど寒くはならないのでそのままでもいいんですが、「菌糸は生きている」ことと「16度以上あれば幼虫は餌を食べ続ける」ので、少し暖かくしてあげるといいかもしれません。常時人がいる部屋なら暖房も使っていると思いますので、そこにおいてあげるといいです。

すべては書ききれませんので、本日はこの位にしておきますが、飼育方法には「ベスト」や「ベター」はあっても「パーフェクト」はありません。色々試して「自分ちの方法」を見つけるのも楽しいものです。

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2007年8月28日 (火)

菌糸ビン編

そろそろ時期的に「うわっ、幼虫が採れた!」という方が出てきていることでしょう。そこで「菌糸ビン」についてのお話をばちょいと・・・。

菌糸ビンとは、「クワガタの幼虫飼育」のために作られたもので、大元は「キノコの人工栽培」のものを流用したものです。材料は「オガ粉(広葉樹林の生木をおがくずにしたもの)」に「キノコの基」を混ぜたものです。要は「おがくずを利用してキノコが繁殖」したものが「菌糸ビン」になります。クワガタ用でも、ほっとくとキノコが生えてきます(子実態といいます、皆が食べてる奴)。キノコが生えるということは、生木のおがくずを栄養にして生えるわけですから、幼虫飼育に使う菌糸ビンは「新鮮なものほどいい」わけです。

キノコの基を混ぜたばかりの菌糸ビンは「おがくず色」をしています。この状態ではクワガタの幼虫の餌にはなりません(詳しい原理はここでは省きます)。キノコはおがくずを栄養にしながら繁殖していき、やがて白い「菌糸ネット」をビン中に張り巡らせます。実はこの「菌糸ネット」自体がキノコの本体なんですが、この状態になって初めて「クワガタの幼虫の餌」となります。おがくずが認識できないほど真っ白に菌糸が繁殖すると、クワガタの餌としてはどんどん栄養価が下がってくると考える人もいますので、お店で買うときは「おがくずが認識できるあまり真っ白でないもの」を選ぶといいでしょう。出来れば「棚に放置されているもの」より「冷蔵庫で保管されているもの」がベターです。菌糸は大体ですが20~23度位で繁殖力が強くなるので、冷蔵庫で保管されているものは「休眠状態」になっていて鮮度が落ちにくいです。温度が高いと(25度以上)キノコがどんどん生木の栄養を使って繁殖するだけでなく、「劣化状態(解り易くいうとキノコが枯れちゃうということ)」になって、幼虫飼育には不適切となります。

定期的な餌交換(菌糸ビンの交換)は、「幼虫が菌糸を食べつくした」というのも理由の一つですが、「常に新鮮な餌を与える」という理由が大でしょう。

PS よくマットに菌糸粕を入れとくと菌糸が繁殖していくことがありますが、マット自体が「キノコ栽培が終わった原木を粉砕したもの」なので、マットそのものより栄養価は低いかもしれません。新鮮な菌糸ビンを使うか、新鮮な幼虫飼育用マットを使うほうが幼虫は大きくなると思います。時間が経つにつれ、菌糸もマットも栄養価は低くなっていきます、長期保管はしない方がいいでしょう。

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2007年3月 1日 (木)

羽化直後の成虫の状態

昨日は、羽化後はすぐに触ってはだめ!という話をしたが、同時に「いつになったら餌を食べるのか」「いつになったら繁殖させられるのか」についてちょこっと話してみようと思う。

「甲虫のくせに羽化直後は硬くない」と昨日書いたが、これは「完全変態」する昆虫の宿命みたいなもんである。なにしろ幼虫時代は柔らかい芋虫なのに、成虫は硬い外骨格の体になるんだから狭間の時期が必ずあるのである。それが蛹化・羽化の時期なのだから。

同じ理由で、幼虫と成虫で「食性(餌)」が違うということは、言い換えれば「吸収器官である内臓の構造も違う」ということ。蛹化・羽化の時期は、体の構造が激変する時期なのである。だから羽化直後から暫くの間は「まだ、成虫が食するであろう餌を食べて・吸収することは出来ない」のである。実際に、早めに餌を与えてもしたべたとしても、それが原因で☆になってしまうことも多々あるようである。自力で蛹室から脱出する奴は、すでに準備が出来たから出てくるのであって、人によって掘り出された成虫にすぐに餌を与えるのはやめたほうがいい。「餌を食べないと死んじゃう」と思いがちだが、特にクワは少々の餌切れで死ぬことはない。ノコなんか、活動前は平気で6ヶ月くらいは絶食するし、越冬中のコクワ・オオクワもまったく餌は食べないが、食べないことが原因で死ぬことは稀である。(原因はほかにある)

同じ理屈で、繁殖行動も羽化して相当経ってからである。言い換えれば、餌を食べ始めないと繁殖は無理である。特にメスは卵を産まなければならないので、その元となる栄養をしっかり摂る必要がある。餌を食べ、卵の元を溜め込み、こうした準備ができて初めて繁殖行動に移るのである。こうした準備が出来たメスは、オスを誘引する何らかの物質をだし交尾となるのである。一説には、繁殖できる状態にならないと、同属であってもすべて敵とみなすとか・・・。オスの場合は、メスより体も大きいのですべてにおいて時間がかかる。更には繁殖行動の際、メスの取り合いのケンカも予想されるため、その準備期間もあるのではないかと推測している。

餌やりの目安は、「自分で脱出してたらすぐに」「掘り出した個体は、オオクワの場合♀は羽化後一ヶ月半後、オスは2~3ヵ月後」「コクワなら♀は羽化後1ヶ月、オスは1~2ヵ月後」といった感じ。「ノコは活動始めたら」「ヒラタはコクワと同じくらい」が目安だろう。

繁殖についてはまた後日。

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2007年2月28日 (水)

成虫の取り出し時期(クワ)

飼育していた幼虫も、早いものはそろそろ蛹になったり羽化し始めてくる時期になってきました。温室を利用していない人も、今年の暖冬で例年より早まる可能性がありますね。ビン越しに蛹室や蛹そのものが見えたりすると、羽化も観察出来、羽化した成虫を一刻も早く取り出して触ってみたいと思うことでしょう。そこで羽化してからどの期間で成虫を取り出せばいいのかを考えて見ましょう。

羽化した成虫ですが、自然界では「そろそろ活動しようかな」と虫自身が判断したときに蛹室から「脱出」します。大体は、「気温」の影響が大きいと思われます。しかし、気温が高いから出てくるわけでもありません。例えば秋に羽化した成虫は、すぐには蛹室から出ようとせず一冬越してから出てくるケースが多いです。これはだんだん気温が下がってくるのを見越しての行動と推測されます。この場合、羽化時の気温より、活動開始の気温のほうが低いですが、活動以降どんどん気温が上がるのが解っているかのような行動です。もちろん蛹室にいる間は絶食してますが、ひたすら春を待ちます。

一方飼育下では、自然界と比べたら一年中活動可能な温度と言えます。ですから羽化後の活動開始(蛹室脱出)は非常に早いといえるでしょう。ではどの位の期間で蛹室を脱出するのかというと・・・・、まちまちなんですね(笑)。ただ小さい固体・♀は比較的早く、♂でも大型になるほど時間がかかります。国産ノコギリは例外的で、一冬越さないと自分からは出てきません。

温度以外にもう一つ重要なのは、「活動可能な状態になっているのか?」です。簡単に言えば、体がしっかり固まって(甲虫というくらいですから、体が硬いのが特徴です)、さらには餌が食べられる状態なのか、そして繁殖可能なのかです。これらが可能な状態にならないと、蛹室をでるメリットよりもデメリットのほうが多いので蛹室脱出は無いと考えられます。

以上は虫自身が蛹室を脱出してくる条件で、虫にとっては理想的な脱出時期です。しかし、これだと早いもので1ヶ月。遅い奴は半年以上出てきません。飼育者にとっては待ちきれないと思います。ですから「この位経てば掘り出しても大丈夫かな?」というのを私の経験からお話します。ただし、虫が自分で出てこないうち(活動準備が出来ていない)の掘り出しになりますから、場合によっては☆になってしまうことを覚えておいて下さい。

羽化直後~一週間・・・。絶対触っちゃだめです。羽化直後は「甲虫なのに硬くない」ですから・・・。羽やアゴが変形したり、☆になったりします。触る人もいますが、メリットは0に等しいです。

15日後。気の早い人は掘り出しちゃいます、私も掘り出したことあります。しかし、まだまだ体は確実には固まってません。掘り出す際の事故も起こりやすいです。掘り出しても餌も食べません。大型個体であればなおさらです。やめたほうがベターです。

3週間後。小型の♀(30ミリ以下のサイズ)であれば掘り出しても、まあ大丈夫でしょう。しかし、まだ餌は食べないことが多いですし、扱いには注意が必要です。

1ヵ月後。ここまで待てば掘り出しても良いでしょう。ただし、前述したように虫自身の準備は出来てませんからあくまでも扱いは慎重に。飼育ケースに移しても、大体は潜ったきり餌も食べません。(落として足が麻痺したことがあります)

2ヵ月後。自分で出てきてない大型の個体でも問題なく掘り出せます。体はしっかり固まっているでしょう。ただし大型個体であればあるほど、活動開始(餌食い)は遅いです。

まとめると、「羽化後一ヶ月は静かにほっておきましょう。出来れば自分で出てくるのを待ちましょう。どうしても待ちきれない場合は最低でも2週間は待ちましょう。大型個体であればあるほど掘り出しに時間をかけましょう。」

参考までに、「国産カブトは羽化後2週間もすると自分で出てきます。自力脱出を待つほうが無難です」

PS 気温が高い(25度以上)と、コクワの♀で1ヶ月も経たずに出てくる奴がいます。この場合ビンから逃げる場合もありますので注意が必要です。小型であればあるほど脱出も早く、かつビンからの逃亡もうまいです(蓋齧って逃げたりする)。♀は逃亡の名人です。

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2007年2月23日 (金)

クワカブの寿命(成虫)

昨日は、ホームページのほうに一つ記事を作ってたら、こっちの母屋のほうを忘れてしまいました。(一日一記事の弊害です・・・笑・・)

本日は、「クワカブの寿命(成虫)」です。色んな本やHPに書いてありますので今更ですが、「超飼育マニュアル」である以上書いておかないと・と思いまして・・・。

これは私の飼育実績を基にしたものですので、これより長かったり短かったりするとは思いますが、大体の参考にして下さい。また、飼育の方法(冬眠させる・高温に晒す・餌を忘れる)によっても当然偏りがありますのでご承知ください。さらには、私自身も決まった飼育をしているわけではないこともお含み置きください。期間は季節を問わず通算です。

オオクワガタ・・・・羽化より2年~4年。(私の知っている記録では8年)毎年産卵させてた♀でも4年生きてました。

コクワガタ・・・・羽化より1年~一年半。冬眠させても2年は生きないな~。

ノコギリクワガタ・・・・羽化より1年2~3ヶ月。活動開始から3~5ヶ月。羽化した季節にもよりますが、羽化後は5~10ヶ月は活動しません(餌も食わず)。メスのほうが長生きな印象。

ヒラタクワガタ・・・・コクワよりちょっと長い感じ。二冬は中々越せない。

ヘラクレスオオカブト・・・・うちにいたのは、♀368日、♂7ヶ月

アトラスオオカブト・・・3~5ヶ月

ファブリースノコギリ・・・・♂10ヶ月経ってもまだ生きてます。

アルキデス・・・・・ワイルドがうちに来てから1年ちょっと生きてました。

インドクルビ・・・ワイルドがうちに来てから1年半、まだ生きてます。

フルストファーノコギリ・・・・6ヶ月以上。(6ヶ月の段階で標本にしてしまった・・)

インドアンテ・・・・オオクワよりちょっと短い感じ、夏場の暑さにはめっぽう弱い。

国産カブトムシ・・・羽化から3ヶ月。まれに5ヶ月を超えるやつもいる。

大体こんな感じです。国産のオオクワガタは冬場に活動停止(低温による越冬)させると長生きの傾向があります。ただし、4年も生きてると累代品と混じって、なんだかごちゃごちゃになる可能性大です(笑)。

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2007年2月 8日 (木)

菌糸ビンの状態

本日は、「菌糸ビンの状態」について写真を元に解説します。(大きくしたい方は、写真をクリックしてください)

Kinnsi_006  ←これは、購入直後ないしは、詰めた後に菌糸が再生した新品の状態です。綺麗に菌糸が回っていて、オガ粉の存在も解ります。

 

 

Kinnsi_001_1 こちらは、少し時間が経った状態です。菌糸ネットが増えて、白い部分が増えてますね。

 

 

Kinnsi_005 これは、日に当たった部分の菌糸が良く発達してきた例です。使用にはなんの問題もありません。黄色いのは代謝によるものです。

 

 

Kinnsi_004 これが(茶色い部分)幼虫の食べかす「食痕」です。綺麗に食べるとこんな感じになります。

 

 

Abare_001 これは、食痕ではありません。いわゆる「暴れ」状態で、菌糸を食べずにただ掘り進んでいる状態です。写真の場合はまだ大丈夫ですが、これがビンの半分以上になったら、そのビンは菌糸ビンとしてはもう使えません。

 

Kinnsi_003 これは、暴れた痕が再生してきた様子です。このように菌糸が再生してくれば問題はありません。

 

 

Kinnsi_002_2 キノコの子実態が生えてしまった例です。こうなるとキノコを採るのは無理なので、ころあいをみてビンを交換しましょう。

 

 

Yousitu これは実際の「蛹室」の様子です。蛹も見えますね。問題は見えている窓の部分の「色」です。食痕と違い、蛹室の色は圧縮されたノペッとした感じです。こうなったら、ビンは動かさないようにしましょう。

  

Kinnsi_007 解りにくいかも知れませんが、多分これはビンの中は食い尽くされてる状態です。必ずしも白い部分がなくなるわけではないので、なんか全体的に色がおかしいなと思ったら疑ってみたほうがいいです。多分、蓋を開けて一センチ位掘ると、中は食痕だらけになっているでしょう。大型幼虫の「居食い」に良くあるパターンです。

いかがでしたでしょうか。日々の観察、これ大事ですよ。

 

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2007年1月14日 (日)

冬越し(越冬)途中編

冬越しのさせ方は以前書きましたが、そろそろ時期的に中盤に差し掛かりますので追加の意味で補足です。

準備をしっかりしてあれば、本来はこのまま春まで(3月頭まで)そっとしておいていいんですが、何らかの事故が起きている可能性もゼロではないので、この辺で「確認」をしてみましょう。

確認方法は簡単です。越冬させているケースを取り出してきて、状態を見ます。マットの状態はどうか?マットの表面が少し乾いている(白くパサパサになってる)くらいならそのままでいいです。マットが半分以上乾燥しているようだとこのあと危険ですので、加水したマットと交換してあげましょう(間違っても水をかけないように)。このとき虫をちょっとつついて動くようならちゃんと生きてます。(加水した産卵木を埋めている人はマットが乾燥していても、マットを変える必要はありません)

餌はどうか?カビてたら交換しておきます。減っているようだと、時々起きてきて餌を食べてる可能性があります。温度を下げるか、定期的に餌交換をしましょう(2週間に一度でいいでしょう)。

前にも書きましたが、越冬させるなら活動しない温度にしなければ意味はありません。温度を注意してください。ただしこのあとどんどん気温は下がるでしょうから、下がりすぎにも注意しましょう。理想的な越冬温度は「5~10度」です。ちなみに私の越冬部屋の室温は現在「10~14度」くらいですので、越冬してない奴らもいます。この位の温度だと、まめな観察が必要です。(起きている奴らは、乾燥と餌切れに注意)

越冬終了まであと2ヶ月ほどですので、是非皆元気に活動再開できるよう心配りをして下さい。

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2006年11月24日 (金)

幼虫の投入場所について

幼虫を菌糸ビンに入れたら、あとはそのまま放置と常々言ってたが、一つ肝心なことを言い忘れていたような気がするので補足です。

幼虫をビンに入れる際の「場所」なんですが、真ん中だったりはじっこだったり実は色々あるんですよね。3齢以降の大きくなってからの投入は、真ん中以外には入れられませんのでいいんですが、初齢・2齢の小さい奴はどこが一番いいんでしょう?

幼虫が潜っていくのを確認したい方は「端っこ」、要はビンの内側の縁に穴を掘って幼虫を入れましょう、潜っていく様が解ります。

もう一つは「ど真ん中に入れる」です。菌糸ビンは上から見ると真ん中に「空気穴」が空いています。ここに幼虫を入れる方法です。小さな幼虫を入れますので、マットをちょっと穴を塞ぐように入れ幼虫をそこに置いてあげる方法です。この方法は幼虫がマットに潜るのは観察出来ません。しかしメリットもあるのです。

幼虫は他の生き物との遭遇を嫌います、遭遇=捕食になるからです。したがって菌糸ビンの中で一番居心地のいいのは「ビンのど真ん中」になるのです。ビンの端っこだと「光」や「振動」がまともにくるので、幼虫にとってはあまりいい場所ではないようです。「居食い」とも呼ばれるこの場所に落ち着いた幼虫は、あまり移動せず安心して餌を食べるようで大きく育つケースが多いです。しかし、「食痕」が出にくいので幼虫の安否はわかりずらいです。しかもど真ん中から食べていきますので、食痕が出たときにはかなり喰い進んでいて、餌交換が遅くなる可能性もあります。

どの場所に入れるかはケースバイケースですが、↑の状態をよく考えて選択してみてください。幼虫の安否を常に知りたい方は「端っこ」に、とにかく大きく育ってくれいと願う方は「真ん中」がいいでしょう。

PS 真ん中に入れた場合、食痕が出たら交換時期が遅すぎる場合がありえますので注意してください。せっかく大きくなっても、食べる餌が無い状態が続くと縮んじゃいます。温度にもよりますが、60日~75日で交換するのがベターだと思います(食痕の状態にかかわらず)

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