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2005年11月17日 (木)

オオコクワへの道 3

とりあえず、現段階での「オオコクワへの道」完結編。まとめとかないとすぐ忘れちゃうから・・・。

まず、お気に入りの新成虫をペアで用意する。コクワの場合、羽化から3ヶ月も経ってればなんの問題も起きないので、春に羽化したものを使用する。ケースは小で十分、吸い上げ加水した産卵木・1本使用、皮は剥かない。マット三センチくらいひいてその上に産卵木を置く。後はペアと餌を入れ一ヶ月放置。産卵痕が確認されたら、ペアを取り出しさらに一ヶ月放置。(この頃8月中旬)

5月羽化でも気温が高ければ成熟も早いので、9月中旬には割り出し出来る。通常、羽化から3ヶ月経ってペアリングしてセットして2ヶ月経ったら割り出ししてとなるが、5月以降の気温の高い時期は、成熟、産卵、孵化、加齢ともにかなり早く進むので、オオクワほど神経質にならなくてもいい気がする。

オオクワの経験から、出来るだけ初齢での高栄養飼育が有効と思われるが、実際は3齢での投入でも大差はない。が出来れば2齢中期までに投入し、加齢から3齢初期の一番餌食いの激しいときに、高栄養の餌と高温飼育が体重を乗せるのにいいと思われる。

常温飼育の場合、寒くなる前に出来るだけ大きくすることが必要。カブトもそうだが、気温の上昇とともに活動を再開するが、すぐに蛹化することが多いので寒くなる前の状態は重要である。冬の間も加温するなら、定期的な餌交換は必要。どちらの場合も7グラムを超えてれば50ミリ超えが狙える。ただし、オオクワ以上にアゴの占める割合が大きいので、アゴを長くする術が見つかれば、ギネスも狙えるかも・・。

参考までに、蛹長プラス1センチが羽化後の成虫の体長の目安(オス)。

常温飼育での観察から、オオクワと違ってかなり低い温度でも活動を再開し蛹化する傾向があるので、やはり常温の場合は寒くなる前に体重を乗せ熟成期間を長く取ったほうがよさそう。(材飼育の場合は、材の栄養不足のためか常温飼育ではほとんど2年1化となる。積算温度よりも、栄養不足により十分育つことが出来ないため加齢しないようだ)

話を戻して・・・、割り出した幼虫はマットないし菌糸ビンに入れ暗所で放置。ビンの大きさは600mlもあれば十分。マットは3ヶ月に一度交換。菌糸は食いの状態と劣化の具合を見て交換。常温飼育の場合、寒い間は交換しない(15度以下)。

コクワの場合、あまり交換しないほうがいい結果が出てる。特に菌糸は劣化さえしてなければほっといたほうがいい。3齢後期の熟成期は、特にいじらないほうがよさそうだ。

とりとめのない話になってしまったが、現段階での結論としては・・・、出来れば早めの齢で高栄養飼育を始め、気温の高いうちにもりもり大きくなってもらう。その後は出来るだけ放置飼育し、縮まずに熟成して蛹になってもらう。

オオクワの場合は食べる餌の量と、餌の劣化に左右されやすいので定期的な餌交換が必要となるが、コクワは多少餌が劣化しても問題ないので放置できる・ということかな?

今年は、マット・菌糸、常温・恒温で試しているので、来年の結果が楽しみである。

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コメント

いつも勉強になります。
とりあえずの完結編ですね^^

コクワ=多湿を好む、オオクワ=乾燥を好む・・・
ってのが私の知識でしたので、根本から考え方を変えないといけないなあ、と思いました。
今まで、マット・産卵木など全てコクワは水分多目にしてました
^^;;;;;

またいろいろと勉強させてください。

投稿: kazu | 2005年11月17日 (木) 17:01

オオクワが乾燥気味を好むのは間違いなさそうですが、コクワはまだどちらがいいのか分かりません。私個人としてはオオクワに近いと思っていますが、マットに卵を産んだという話も聞きますので、そうなるとノコやヒラタのように「根食い」の気もあることになります。環境の変化に幅広く対応出来るのが「コクワ」ということで、あえて「これ」と決めなくてもいいんじゃないでしょうか・・。

投稿: 釣人 | 2005年11月18日 (金) 14:40

釣人さん、ありがとうございます。
そうですね、いろいろな条件下で飼育・産卵させてみようと思います。

でも、コクワ・・・
深いですねえ・・・・

投稿: kazu | 2005年11月18日 (金) 15:22

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